ISO14001について
近年では、地球温暖化や廃棄物による環境破壊、海洋汚染などの問題が大きくクローズアップされるようになりました。そこで、地球環境を守るための世界的な管理システム規格というものが必要になってきたわけです。そして、その環境管理のシステム規格として1996年に発行されたのが、ISO14000シリーズというわけなのです。
環境マネジメントシステムであるISO14001シリーズは、製品やサービスなどに関して、それらが環境に与える負担というものを、継続的に防止したり低減したりしていくためのシステムを企業の中に構築するのためものです。
このISO14001シリーズの登録数は世界でおよそ11万件ほどあります。特に、日本はその中でも取得件数が最も多く、およそ2万3,000件ほどの登録があります。この取得件数は、2位の中国の2倍近いものとなっています。
近年の日本においては、品質管理の国際規格であるISO9000シリーズと同じように、ISO14001シリーズの認証を取得する企業が増えています。また、大手企業との商取引においては、このISO14001シリーズの取得を要求されるケースもよくあり、中小企業などにおいては、取引先やその親会社からISO14001シリーズの取得を求められるケースが増えてきています。
また、企業以外でも、地方自治体などがその認証を受けるケースも多くなりきており、宗教法人やNPO団体などがイメージアップを目的としてこのISO14001シリーズを取得する場合もあります。